その1
「何さも効かない…?」
 昔お殿様はあまりにもよく効くこの碇ヶ関の温泉がたいそう気に入り、ちょっと欲が出て独り占めしたいと思いました。そこで家来のものたちに温泉のことを聞かれたら「碇ヶ関の温泉は、何にも効かないダメな湯だ。」と答えるよう命令しました。  これが今でも「なんちゃも効かねせきの湯ッコ…」と言われる所以です。
その2
「七色の泉質…?」
 碇ヶ関温泉郷には、碇ヶ関・久吉(たけのこ)温泉・湯の沢・古遠部の4つの温泉がありそれぞれ泉質を異にしており色も、味も、匂いも、全然違う温泉があるのです。もちろん効き目だって!  実際には10種類以上の泉質があり、碇ヶ関村の温泉だけでいろんな効能を試すことができます。
■碇ヶ関温泉 ■湯の沢温泉
碇ヶ関インターより3分、
碇ヶ関駅徒歩10分
碇ヶ関インターより8分、
碇ヶ関駅より送迎マイクロバスで13分
 鎌倉時代に津軽4代藩主信政公が、御仮屋を造営して入湯したのが、碇ヶ関温泉の始まりといわれており、幕末のころには、伊能忠敬や吉田松陰などの名士がここを通り入湯したという記録が残っている。  また明治37年〜38年の日露戦争や、昭和になって満州事変・日支事変・大東亜戦争の際には、陸軍の療養所が開設され、傷痍軍人の療養にあてられた。 平川の支流湯の沢川に沿って、秋元・なりや・湯の沢山荘と三つの温泉があり、これらの温泉を総称して湯の沢温泉という。  これらの温泉は2〜300メートルの距離にありながら温泉の泉質が異なっており、近郷近在はもちろん、遠く北海道方面からも、共に湯治客があとをたたないのです。
あづましの宿 関の湯
         TEL 0172‐(45)2244
銀杏荘  TEL 0172‐(45)2450
斉藤旅館 TEL 0172‐(45)2502
柴田旅館 TEL 0172‐(45)2211
花岡旅館 TEL 0172‐(45)2448
保養センター TEL 0172‐(45)2141
あめりかや旅館 TEL 0172‐(45)2403
なりや温泉TEL 0172‐(45)2228
秋元温泉 TEL 0172‐(45)2137
湯の沢山荘 TEL 0172‐(45)2531
■古遠部温泉 ■たけのこの里
碇ヶ関インターより9分、
碇ヶ関駅より車で14分
碇ヶ関インターより15分、
碇ヶ関駅より車で20分
秋田との県境にある、四方八方山々に囲まれた、ひなびた風情のある一軒宿の温泉。浴槽はヒバ作りで、ぬるめの豊富な湯につかっていると疲れがとれゆったりした気分になる。湯治客のほか最近では都会の若者にも人気がある。  久吉ダム上流に位置し、自然環境が良好で、四季の彩りを十分に堪能できます。
古遠部温泉TEL 0172‐(46)2533 たけのこの里TEL 0172‐(45)3131